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MS、Yahoo!買収提案に3週間の期限

» 2008年04月07日 10時13分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは4月5日、米Yahoo!に対し、3週間以内に買収提案を受け入れるよう求める書簡を送った。期限を過ぎた場合は、委任状争奪戦など株主に直接働きかけると示唆している。

 Microsoftのスティーブ・バルマーCEOはYahoo!取締役会あての書簡で、「迅速かつ友好的な取引」のために「寛大な買収額」を提示したにもかかわらず、買収提案から2カ月経っても迅速な進展がないと指摘。この間、両社の間で意義のある交渉は行われず、Yahoo!取締役会は同社幹部とMicrosoftとの交渉を認めたように見えないと批判している。

 バルマー氏は、交渉が進まなかった2カ月の間に景気が後退し、Yahoo!の検索およびページビューにおけるシェアは減少したと指摘し、今こそ両社の統合に向けて交渉するときだと主張している。向こう3週間以内に合意に至らなければ、Yahoo!にMicrosoftが推薦する取締役を送り込むために委任状争奪戦を仕掛けるなど、直接Yahoo!株主に働きかけざるを得ないとしている。同社がそうした手段を取らざるを得なくなった場合、Yahoo!の企業価値に好ましくない影響が出るだろうとも同氏は述べている。

 両社の幹部は、Microsoftの買収提案以来、2回会談したと伝えられているが、いずれも本格的な交渉ではなかったという。

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