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Yahoo!、MSの買収提案に改めて「No」

» 2008年04月08日 08時07分 公開
[ITmedia]

 米Yahoo!は4月7日、買収受け入れを迫る米Microsoftの書簡に対する回答を公開した。その中で、「株主利益の最大化につながるすべての選択肢に門戸を開いている」としつつも、Microsoftの買収案は「過小評価」だと改めて拒絶を示し、提示額引き上げを迫っている。

 この書簡は、5日にMicrosoftのスティーブ・バルマーCEOがYahoo!取締役会あてに送付した書簡を受けてのもの。5日の書簡の中でMicrosoftは、買収提案以降の景気減速と、Yahoo!の事業後退を示唆。3週間以内にYahoo!が買収に同意しなければ、提示額を引き下げ、委任状争奪戦を行うとしている。

 これに対し、Yahoo!のロイ・ボストック会長とジェリー・ヤンCEOは、先に公開した今後3年の財務計画に触れ、景気減速にもかかわらず同社の事業はむしろ堅調だとして、バルマー氏の見解を否定。逆に、Microsoft株価下落により、現金と株式による買収総額は減少したと指摘し、提示額は過小評価だと改めて否定した。また、委任状争奪戦の可能性については「非生産的」と非難している。

 Yahoo!は、「当社の価値をフルに評価した、ほかの選択肢より優れた条件であれば」Microsoftによる買収も含め、すべての選択肢を検討するとしている。

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