ヤマハは4月25日、LEDボタンを指で押して直感的に演奏できるポータブル電子楽器「TENORI-ON」(テノリオン)を、5月12日に発売すると発表した。20センチ四方のボディに256個のLEDボタンを敷き詰め、ボタンを押してさまざまな音色を自由に演奏・録音できる。「音楽の知識がなくても誰でも視覚的・直感的に演奏できる21世紀の音楽インタフェース」としている。Webサイト限定販売で、12万1000円。
正方形のマグネシウム合金フレームの内側に、白色LEDを内蔵したボタンを縦16個×横16個配置した。256種の音色(AWM音源)から音色を選んでボタンを押すと、LEDが光って音が鳴る。ボタンは垂直方向で音階を、水平方向で音階の演奏順を指定できる。
6つの演奏モードを備え、長押しで音階を自動演奏させる――といったことが可能。発音の長さ、スピード、テンポ、音量なども自由に調節できる。
ステレオスピーカーを内蔵したほか、ヘッドフォン端子、MIDIインタフェース、SDメモリーカードスロットを備え、演奏を保存できる。
シーケンサーを内蔵し、他のMIDI楽器と連動した演奏も可能。サンプリング音源にも対応し、音色データ(WAVEかAIFF)を、SDカード経由で読み込んで発音させることができる。
単三乾電池×6本で駆動する。サイズは205(幅)×205(高さ)×32(厚さ)ミリで重さは約700グラム(乾電池含まず)。ボディはマグネシウム合金製で、国内の職人が手作業で磨き上げている。
2002年にメディアアーティストの岩井俊雄さんと共同で開発を始め、試作品を見本市などに出品してきたほか、DJやミュージシャンにテストを依頼しながら改良を重ねてきた。07年9月にイギリス国内限定でテスト販売。YouTubeなどに演奏動画が投稿されている。
開発ブログを06年から更新しているほか、MySpaceでは演奏動画などを紹介している。
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