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XP SP3インストールでIE 7が削除不可能に、MSが注意

» 2008年05月07日 12時38分 公開
[ITmedia]

 Windows XP Service Pack(SP)3をインストールするとInternet Explorer(IE)7をアンインストールできなくなる場合があるとして、米Microsoftが注意を促している。

 IE 6ユーザーはSP3をインストールしても問題ないが、IE 7および8のユーザーは注意が必要だと同社のIEチームは述べている。

 同チームによると、IE 7がインストールされた状態でSP3を適用すると、IE 7をアンインストールできなくなる。コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」を開いても、IE 7の「削除」オプションはグレー表示になり選択できなくなる。

 これは設計上のものだとして、IEチームはその理由を次のように説明している。XP SP2上にIE 7をインストールすると、既存のIE 6のファイルがアンインストールディレクトリにバックアップされる。SP3には新しいIE 6のファイルが含まれているが、SP3をインストールしてからIE 7を削除すると、システムはバックアップされた古いIE 6ファイルに戻ってしまう。つまりIE 6以外がSP3でアップグレードされた状態になり、セキュリティ上望ましくないため、IE 7をアンインストールできないようにしたと同チームは述べている。

 SP3インストール後にIE 7を削除するには、まずSP3をアンインストールしてSP2に戻り、それからIE 7を削除してIE 6に戻し、その後でSP3を再度インストールしなければならないという。SP3適用後にIE 7をインストールした場合は、通常の手順でIE 7を削除できる。

 IE 8についても同様に、IE 8β1がインストールされた状態でSP3を適用すると、IE 8を削除できなくなる。このため、SP2上にIE 8β1をインストールしている場合、SP3はWindows Updateで配布されないという。SP3を適用してからIE 8をインストールした場合は、問題なく旧版IEに戻すことができる。

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