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Powerset、「質問の答え」を見つけてくれる検索エンジンをβ公開

» 2008年05月13日 07時42分 公開
[ITmedia]

 自然言語検索技術の米Powersetは5月12日、検索エンジンをβ公開した。

 Powersetは、独自の研究にPARC(XEROXパロアルト研究所)からライセンス供与を受けた技術を組み合わせ、自然言語検索エンジンを開発している。従来の検索エンジンが単語やフレーズを探すのに対し、Powersetの検索エンジンは、クエリーの意味を理解し、Web上の文章の意味とをマッチさせて検索するという。

 今回β公開された検索エンジンは、オンライン百科事典Wikipediaの英語版と、α版を公開中のオンラインデータベースFreebaseの情報から検索結果を提示する。関連記事のリストだけでなく、クエリー対象についての情報を両サイトから集めて「サマリー」を表示するほか、「Factz」機能により、そのクエリー対象が「何をしたか」という事実を抽出し、一覧表示する。クエリーが質問文の場合は、その答えとなる部分をWikipediaとFreebaseから抜き出し、ハイライト表示する。ユーザーが検索結果のリストから、好きなWikipediaもしくはFreebaseの記事を選んでクリックすると、オリジナル記事のほか、右欄外にその記事の「概要」や「Factz」が表示され、ユーザーが望む回答をより見つけやすくしているという。

powerset1 例えば「who is Barack Obama」と入力すると
powerset2 Freebaseによるオバマ氏の簡単なプロフィール、Factz、関連記事が表示される

 Powersetは今回のβ公開について「ユーザーが検索を行い、Webコンテンツを利用する方法を変える第一歩」としている。

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