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あのキャラが人気なのはなぜ? 東大大学院がキャラビズ研究

» 2008年05月13日 15時16分 公開
[ITmedia]

 東京大学大学院情報学環のコンテンツビジネス研究者と、バンダイキャラクター研究所、ファンワークスなどが共同で、キャラクタービジネスの共同研究「キャラビズ研究プロジェクト」を6月に始める。キャラクタービジネスの仕組みが学べる公開講座も開講する。

 特定のキャラクターが成功するはなぜか、キャラクターに関する知識は社会にどのように伝わるのか、幅広い世代がキャラクターグッズを身に付けようとするのはなぜか――など、キャラクターを取り巻く現象のメカニズムを考察。ビジネスの仕組みを学べる公開講座や、キャラ作成から収益確保までの流れをグループワークで実践的に学べる「キャラゼミ」も開講する。

 研究には、バンダイキャラクター研究所の相原博之所長、Flashアニメ「やわらか戦車」などを手がけるファンワークスの高山晃社長、コンテンツ産業の研究などを行う東大大学院情報学環の七丈直弘准教授などが参加。5月30日にキックオフイベントを開く。

 「キャラクタービジネスのノウハウは形式化されておらず、熟練した実務者の暗黙知に依存する部分が多い。グローバル化やネット社会の到来によって、従来成功していた方法が通用しにくくなってきている」とファンワークスは指摘。「キャラクタービジネスのイノベーションを実現したい」としている。

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