NEC液晶テクノロジーは5月19日、TFT液晶ディスプレイの画面形状の自由度を高める技術を開発し、凹角を含む液晶ディスプレイ試作機の製作に世界で初めて成功したと発表した。デザイン優先の自由な形状が可能になり、液晶ディスプレイの用途を拡大できるとみて早期の実用化を目指す。
2つの円弧と2直線で構成するハート形状の低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイモジュールを試作した。画面表示部は4.0(幅)×3.6(高さ)センチ、画素ピッチは174μメートル(146ppi)。
新技術では、ディスプレイの各画素に信号を送るゲート線とデータ線の配線が最もシンプルになるよう、画素と駆動回路の配置を表示画面の形状に応じて最適化する。
液晶ディスプレイの表示画面は、ドットを最もシンプルかつ単純に制御できる四角形状が基本。新技術は四角以外の形でもゲート側回路とデータ側回路の重なりを最小化するのが特徴で、ハート形状の試作機では両回路の重なりはないという。
ディスプレイの形状が複雑になると配線も複雑になり、回路・額縁サイズの肥大化や消費電力の増大などが問題になるが、新技術なら従来技術に比べ、より自由な画面形状が可能になるとしている。
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