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バッタ並みの跳躍力を持つ超小型ロボット

» 2008年05月22日 14時45分 公開
[ITmedia]

 スイスのローザンヌ工科大学(EPFL)インテリジェントシステム研究所は、跳躍する昆虫の動きを模した超小型ロボットを開発した。7グラムという超軽量だが1.4メートルの跳躍が可能だ。

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 同研究所は、体長と重量を考慮した跳躍力では既存のロボットの10倍以上の性能を持つと説明している。

 このジャンプロボットは小型センサーを搭載することで足場の悪い土地を探査したり、調査や救急活動を助けることもできる。

 開発に当たったEPFLのダリオ・フロレアノ教授は「太陽電池を搭載することでジャンプの合間に充電し、地球外の惑星における遠隔探査にも使うことができる」と解説している。

 このロボットはノミ、バッタ、イナゴ、カエルなどに倣い、0.6グラムのモーターとカムで2本のねじったスプリングに負荷を与え、その力を一気に解放することで跳躍力を高める。その際、脚の位置や跳躍する角度などをコントロールすることで、ジャンプの性能を最適化する。オンボードの小型バッテリーで、3秒間隔で320回のジャンプが可能だ。

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