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» 2008年05月23日 00時00分 UPDATE

人とくるまのテクノロジー展2008:「衝突実験用ダミー人形」を製造する、日本で唯一の企業

日本には自動車メーカーがいくつもあるが、自動車の衝突実験に使う等身大のダミー人形を製造する企業は、1社しかない。

[宮本真希,ITmedia]
画像 「人とくるまのテクノロジー展2008」(パシフィコ横浜、23日まで)で展示していた、男性のダミー人形。衝突実験で歩行者役に使われる

 日本にはグローバルな自動車メーカーがいくつもあるが、自動車の衝突実験に使う等身大のダミー人形を製造する企業は、1社しかない。

 昨年、日本企業として初めてダミー人形の製造に参入したのはジャスティ(東京都江東区)。それまで日本の自動車メーカーは海外から輸入していたという。

 ダミー人形は、自動車が衝突した際に人体に与える衝撃の大きさを検証したり、エアバッグやシートベルトなどの作動確認に使われている。実験やドライバー向け教育用映像などでおなじみだ。

 同社はこれまで、衝突実験用ダミー人形のパーツや、人形の性能を試験するための装置などを手がけきたが、ダミー人形自体の製造にも乗り出した。「人とくるまのテクノロジー展2008」(パシフィコ横浜、23日まで)で、製品を展示している。


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 皮膚はポリ塩化ビニール製。人形の頭や腰、膝などけがをしやすい部分には加速度センサーが付いており、衝突時にかかる衝撃を測定できる。1つのダミー人形に使われているパーツの数は、センサーを含めて約500〜600あるという。

 大きさや重さは法律で決められており、アメリカ人の平均サイズが基準になっているという。

 男性と女性、10歳児、6歳児、3歳児のダミーを製造する。車に乗せて使う人形以外に、衝突実験で歩行者役となる人形もある。これまでに販売したのは10体。男性人形の価格は約1000万円だ。「多いところでは週に3回ダミー人形を使った実験を行う自動車メーカーもある」(説明員)


画像 立っているダミー人形の後ろ側
画像 立っているものと比べて、尻のパーツの形が違う
画像 ダミー人形の頭の部分。自動車のフロントガラスにぶつけ、人の頭部が受ける衝撃の大きさを検証するのに使う

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