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電動アームで歩行をサポート ホンダが実証実験

» 2008年07月01日 07時00分 公開
[ITmedia]
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 本田技研工業は6月30日、脚力が低下した人の歩行をサポートする機械「歩行アシスト」の実証実験を始めると発表した。モーターで動くアームの力を使って太ももを前に押し出す仕組みだ。

 両足の太ももにベルトを巻き、太ももの側面に固定したアームと接続。アーム上部のモーターが回転すると、アームが前に動き、ベルトが太ももを引っ張り上げて足の動きをサポートする。

 モーター部分には股関節の動きをキャッチするセンサーを備えた。センサーの信号を元に、どれくらいの力でモーターを動かすかをCPUで計算し、モーターに伝える。

 「ASIMO」と同様、人の歩行研究の蓄積をベースに開発した独自の協調制御技術を活用し、99年から研究を進めてきた。7月1日から霞ヶ関南病院(埼玉県・川越市)で、歩行訓練のリハビリに使って実験する。訓練者や理学療法士、医師、研究者が効果や課題を抽出し、検証していく。

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