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Googleユーザーの半数近くがWebブラウザの脆弱性を放置マルウェア感染の危険度大

» 2008年07月02日 08時41分 公開
[ITmedia]

 世界のGoogleユーザーの半数近くがWebブラウザを最新版に更新せず、脆弱性を放置した状態で使っている――。Googleのスイス法人とIBM傘下のInetrnet Security Systems、スイスのETH Zurichの研究者がこんな報告書をまとめた。

 研究チームは2007年1月から2008年6月にかけ、世界各国でGoogleのWeb検索とアプリケーションサイトのユーザーが使っているWebブラウザを調べた。

 その結果、最もセキュアな最新バージョンのWebブラウザを使っていないユーザーは、全体の45.2%に当たる6億3700万人に上ることが判明した。

 Webブラウザの脆弱性を突いてマルウェアに感染させる攻撃が増える中、こうしたWebブラウザを使っていると既知の脆弱性を突かれ、Webサイトを閲覧しただけでマルウェアに感染してしまう恐れがあると報告書では警鐘を鳴らしている。

 Webブラウザ別で見ると、最新バージョンを使っているユーザーの割合はFirefoxが最多で83.3%。以下Safariが65.3%、Operaが56.1%となり、シェア最多のInternet Explorer(IE)は47.6%にとどまった。

 報告書では、セキュアでないブラウザの利用率で示されるリスクは氷山の一画に過ぎないとも指摘。Webブラウザ経由でアクセスできるプラグインの脆弱性により、「リスクにさらされているユーザーの数はさらに多くなる」と解説している。

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