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ヤフー1Q、増収増益 行動ターゲティング広告好調

» 2008年07月25日 19時23分 公開
[ITmedia]

 ヤフーが7月25日に発表した2008年4月〜6月期連結決算は、2けたの増収増益だった。行動ターゲティング広告など主力の広告事業が収益に貢献したが、法人向けサービスが景気減速の影響を受け、伸び率は鈍化している。

 売上高は前年同期比15.6%増の655億円(2009年3月期に会計方式を変更。従来ベースの試算では27.9%増の725億円)、営業利益は10.9%増の328億円、経常利益は13.6%増の324億円、純利益は18.2%増の191億円。

 広告事業の売上高は37.4%増の336億円。行動ターゲティング広告が好調だったほか、大型バナー「プライムディスプレイ」や検索連動広告、モバイル広告も伸びた。Yahoo!JAPANのトップページで広告動画を配信できる「ブランドパネルインターネットCMプラス」も、広告主から好評という。

 「Yahoo!オークション」「Yahoo!ショッピング」の出店数は13%増の3万2061店舗になった。テナント料・手数料収入も順調に推移し、特に携帯電話からの利用が増えた。「Yahoo!リクナビ」の売り上げは減少した。

 同社の井上雅博社長は決算会見で「Yahoo!オークションとYahoo!ショッピングの大きな成長のためにはオープン化が必要。2サービスのフロントをヤフー以外のサイトにもっていこうと考えている」と話した。

 8月末〜9月ごろ始める予定の新広告商品「インタレストマッチ」については「総力を挙げて取り組む」と意欲を示した。

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