「みんなの就職活動日記」開発者の伊藤将雄さんが創業したベンチャー企業・ユーザーローカルは8月5日、携帯電話サイト向けの無料アクセス解析ツール「うごくひと」を公開した。訪問者が利用する端末の機種情報を使った独自のロジックにより、アクセスしたユーザーの年齢分布や男女比率を推定できるというユニークな機能を備えている。
訪問者の年齢分布や男女比を推定できる同社のPC向けアクセス解析サービス「なかのひと」の携帯版で、なかのひとと同じHTMLタグをサイトに張り付ければ利用できる。「どんなページが見られているかより、どんな人が見ているかが分かる解析ツールを提供したかった」と伊藤さんは狙いを語る。
年齢分布や男女比率は、訪問者が利用している端末の機種から推定し、グラフで表示する。推定できるのは全体の平均値で、個別ユーザーの年齢や性別を特定するわけではない。
推定には、学校情報サイトやブログサイトなど、利用者の年齢分布や男女比率、利用機種が分かっている10〜20サイトのデータを活用する。このデータから、年齢や男女比と、利用している機種との関係を分析し、利用機種の割合から年齢・男女比を推定する独自のロジックを編み出したという。
利用端末の傾向を調べる機能として、NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクモバイル(iPhone含む)、ウィルコム、イーモバイル端末のアクセス数をそれぞれ調べる「キャリア別アクセス分析機能」、端末メーカーの比率、端末発売時期、フルブラウザ対応状況、ワンセグ対応率、画面サイズを分析する「ケータイ端末分析機能」(2004年以降に発売された端末に対応)を備えた。
ユーザーの傾向を調べる機能として、いつ、どの地域からアクセスされたかを足あと帳方式で表示する機能、「通勤時間」「深夜帯」「ランチタイム」など時間帯別のアクセス数を分析する「時間帯トレンド分析機能」、URLのリファラー情報から、アクセス元検索エンジンと検索ワードを分析する機能(auとソフトバンクモバイル限定)も備えている。
サービスの利用は、月間ページビューが30万以下のサイト限定。
同社は「なかのひと」「うごくひと」の2サービスを無料で展開しており、なかのひとは約6万7000サイトで使われているという。無料サービスでユーザーを広く開拓し、有料のアクセス解析ツールの開発・販売などを行っていく予定だ。
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