英Inmarsatは8月19日、衛星電話用人工衛星「Inmarsat-4」3号機の打ち上げに成功したと発表した。打ち上げ済みの1号機、2号機と合わせ、日本全国を含む世界全域で、3G携帯電話並みの通信と衛星電話を利用できるようになる見通しだ。
Inmarsatは、最大492kbpsのパケット通信、最大256kbpsのストリーミング通信と音声通信が可能な「BGAN」(Broadband Global Area Network)サービス用の衛星。国内では同社やKDDIがサービスを行っているが、1号機・2号機は太平洋地域をカバーしておらず、国内では西日本でしか通信できなかった。
太平洋全域をカバーする3号機は、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地で現地時間19日午前4時に打ち上げ、静止軌道に乗った。3号機は今年末から来年初頭ごろからサービスを始める予定で、東日本を含む世界全域で通信できるようになる見通しだ。
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