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「mF247」優先交渉権、落札者は「ウマウマ」CDのクエイクだった 1000万2000円でひろゆき氏をかわす

» 2008年08月27日 21時04分 公開
[ITmedia]
画像 ヤフオクのページ

 インディーズ楽曲配信サイト「mF247」事業の譲渡について、運営元のに・よん・なな・ミュージックと優先的に交渉できる権利が8月27日、「Yahoo!オークション」で1000万2000円で落札された。落札者は、「ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)」のCDを販売している、あのクエイク(7月にクエイクホールディングスから社名変更)だ。加藤和宏社長は手が震えるほどドキドキしたという。

 に・よん・なな・ミュージックは、8月末に休止する予定のmF247を、同社に代わって運営してくれる人をヤフオクで募っていた。出品したのは同社と交渉できる権利で、交渉がまとまれば、mF247のドメインやサイトのプログラム、運営マニュアルなどを落札者に譲渡する――という試みだ。

 オークションは25日午後0時にスタート。2ちゃんねる管理人の西村博之(ひろゆき)氏も参戦を明らかにするなど、注目が集まっていた。

 27日午後6時の終了までに、35人の入札者による747回の入札があった。そして落札したのは、「ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)」のシングルCDや、「ニコニコ動画」で人気の楽曲を集めたCDアルバム「ウマウマできるトランスを作ってみた」などを手がけるクエイク。終了間際の午後5時59分に入札し、1000万2000円で落札。ひろゆき氏を1000円差でかわした。

画像 クエイクが販売している「ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)」のシングルCDのジャケット

 クエイクは、「同じ数字が並んでいると縁起が良さそう」との考えから、2222万2000円の資金を用意。加藤社長はこの日、1日中PCの前に待機してオークションの動向を見守ったという。

 「ひろゆきさんが参加するということを知って、ものすごい額になるかもと予想していた」。準備した額の約半分で落札できたが「非常に勇気がいった」と興奮気味に話す。

 「音楽配信サイトはずっとやりたいと思っていたが、なかなか手が出なかった」――クエイクは2005年、音楽配信サイトを作ろうとしたが、システム会社に2000万円が必要と言われて諦めたという経緯があった。

 「最近、動画サイトなどでクオリティーの高い作品を投稿する“草の根クリエイター”や“プロの予備軍”が増えている。作品を発表できる場を作りたいと考えていたので、今回はやるしかないと思って参加した」と決意を話す。

 「明日にでもお金を振り込んで、すぐにでも交渉を始めたい。画期的なサービスにする自信があるので、楽しみに待っていて欲しい」

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