ウェザーニューズがこのほどまとめた「全国一斉クマゼミ調査」の結果によると、クマゼミの生息地が北へ広がっていることが明らかになった。
クマゼミは平地から低山地にいる6〜7センチの大型のセミ。関東南部より西の地域に生息すると言われているが、ここ数年はほかの地域で目撃したというリポートが多数ユーザーから寄せられていた。
今年8月に、クマゼミの生息地や個数、鳴く時間などについて、ユーザーとともに調査。全国から寄せられた1793件のリポートを元に生態の変化などをまとめた。
それによると、生息エリアの北限が関東南部から、関東北部〜北陸地方に変化しているという。関東圏で気温が上昇し、クマゼミの生活できる環境が北上していることが要因だと同社は見る。東京と大阪の8月の平均気温を年代別に比べると、2004〜07年の東京の気温は、70年代の大阪に匹敵する熱さになっている。
クマゼミの個数が増え、アブラゼミの個数を上回りつつあることも分かった。クマゼミがアブラゼミより多いという傾向は、東海から九州で顕著だった。
クマゼミが鳴く時間も変わってきている。通常早朝から昼ごろにかけて鳴くが、夜に鳴いているとのリポートが多数寄せられたという。近年は夜間でも気温が高く、照明によって明るい状態が続くことなどが要因と指摘している。
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