ニワンゴは、「ニコニコ動画」の新版「ニコニコ動画(秋)」を10月1日にスタートする。ユーザーインタフェース(UI)を改善するほか、有料の「ニコニコポイント」を使ってプレイできる「ニコニコメダルゲーム」を配信。ユーザーが自分の動画に「ニコ割」を設定できる機能も追加する。
ニコニコメダルゲームのコンセプトは「ながらゲーム」。動画再生画面の右側にゲーム画面を表示し、動画を見ながらプレイできる。
視聴画面のコメント欄に「@ゲーム」と入力するとゲームのメニューを表示。ネコのレースにメダルを賭ける「ぬこぬこダービー」、アドベンチャーゲーム「アリスの危険な冒険」、スロットゲーム「南国ビーチパラダイス」、ビンゴゲームを配信する。
購入したニコニコポイントをメダルに交換して遊ぶ。ゲームの結果によってメダルの数が増減。ニコニコポイントはクレジットカード、WebMoney、ドコモ携帯払いで購入できる。10月15日スタート。
ニコニコポイントは、ドワンゴなどが運営する仮想世界「ai sp@ce」でも15日から利用できる。キャラクターの衣装や装飾品、サービス内の土地や家、イベントの参加権、周囲を見る際のカメラアングルなどを購入できるようになる。
ニコニコポイント対応サービスは今後増やしていく。
動画再生画面すぐ上にある、ニュースや「ニコ割」などが表示される細長い欄に、ユーザーが同サイズ(544×55ピクセル)の動画を掲載できる「ユーザーニコ割」も10月1日に始める。
動画作成ソフト「ニコニコムービーメーカー」専用の機能で、動画再生中の任意のタイミングや指定の時刻に、動画の再生を一時ストップし、ニコ割用に作った動画を割り込み再生できる。
ユーザーニコ割に、ほかの動画や「ニコニコミュニティ」に誘導するためのリンクを設定することも可能。ニコ割再生と同時に、視聴者はリンク先にアクセスする。
ユーザーニコ割動画は、通常の動画プレーヤーでも再生することが可能だ。
ニコニコムービーメーカーには新たに、swfファイルを作成し、SMILEVIDEOにアップロードする機能も付けた。
10月1日午後4時から、動画視聴画面のUIを変更する。従来は、動画プレイヤー上部に投稿者による動画の説明文が表示され、上下幅が短いディスプレイではスクロールしないと動画が下まで表示できなかった。新版では、動画の説明文を省略した状態で表示し、動画を見やすくする。説明文は「動画情報 開」をクリックすると表示される。
従来、再生画面にアクセスするとすぐに動画が再生されていたが、新版では再生ボタンを押さないと再生されない仕様に変更。有料の「ニコニコプレミアム」会員なら、再生ボタンなしですぐに動画が再生される仕様に戻せる。
検索結果画面もリニューアル。動画に加え、「ニコニコ大百科」「ニコニコミュニティ」の検索結果も表示する。
2次利用OKな素材を共有する「ニコニ・コモンズ」には10月中旬から、作品にコメントをする機能を追加。感想や要望を作者に伝えることができる。
「ニコニコアニメチャンネル」では、10月から地上波で放送されるアニメ「天体戦士サンレッド」を、放送終了直後に配信開始する。地上波でレギュラー放送されるアニメを、ニコニコ動画で放送終了直後に配信するのは初。
同日開いた発表会「ニコニコ小会議」で、ドワンゴ顧問の夏野剛氏とニワンゴ取締役の西村博之氏が新機能などを発表した。小粒の発表が多かったが、夏野氏によると「前バージョンが『夏』だったから『秋』にせざるを得なかった。実は大ネタは冬に取ってある」とのこと。
12月4日に、ユーザーを集めたイベント「ニコニコ大会議」を再び行い、「ニコニコ動画(ββ:ダブルべータ)」を発表するという。
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