写真の内容を識別する画像検索技術、米大学が開発
米ペンシルベニア州立大学の研究者が、写真の内容を識別して画像を探す画像検索技術を開発したことを明らかにした。
この技術は「Automatic Linguistic Indexing of Pictures in Real-Time(ALIPR)」と呼ばれ、コンピュータが建物、人物、風景など写真の内容を識別できるよう学習させるというもの。写真の周りのテキストを分析する現行の画像検索のシステムとは異なるという。
研究者らはまず、手動でさまざまな関連キーワードをタグ付けした多数の写真を用意した。例えば、国立公園の写真を大量に用意して、「国立公園」「風景」「木」などのタグを付ける、といったように。次に統計的なモデルを構築して、コンピュータが写真の色やテクスチャのパターンを識別できるよう学習させた。こうした「訓練」により、コンピュータが写真の内容を認識して、関連するキーワードをタグ付けできるようにしたという。
開発者の1人ジェームズ・ワン氏によると、ALIPRでは、約90%のケースで、7つの適切なキーワード候補のうち少なくとも1つを写真に割り当てることができる。だが精度は利用者がどこまでの正確さを期待しているかによって異なるという。「例えば、ALIPRはたいてい動物と人間を区別できるが、大人と子供の区別はできない」と同氏は言う。
開発チームはALIPRの精度向上を目指しているが、もう1人の開発者ジア・リー氏は、「多数の写真があり、その内容はさまざまに異なっているため」、100%の精度は実現できないだろうと語る。「ALIPRは色とテクスチャのパターンを認識する。例えば赤いコートを着た猫の写真の場合、赤いコートのせいで猫と関係のないタグが付けられる可能性もある」。同氏は、写真の認識を向上させる新しいアイデアを追求しているところだという。
ALIPRはインターネット上で公開されており、誰でも写真をアップロードしたり、ALIPRが割り当てているキーワードが適切かどうかを評価して精度の向上に協力できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
肖像画をChatGPTに読み込ませて出力→加工して納品 委託先による著作権侵害で、小学館「サライ.jp」が謝罪
-
2
新作「鬼武者」にハマったマンガ家が熱弁する、他とは違う“パリィ”の魅力とは?
-
3
経営「AIでラクして早く帰って」→社員「帰らない」 工数最大9割減のDeNAも悩むAI効率化の壁
-
4
“自動で耳コピ”アプリ、ヤマハが無料公開 音源読み込み→3分でピアノ譜に
-
5
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
6
メインで使うスマホ、Androidが54.1%でiPhoneを上回る 40代以上の最多シリーズは「AQUOS」
-
7
「iPhone Duo」実機をマニアック目線でチェック かな入力の分割不可、ケース装着時だけの隠し設定など
-
8
YouTube、収益化基準を2027年に大幅引き上げへ 新規参加条件が従来の2倍に
-
9
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
10
「労働時間を長くしたい」男性3%・女性6%……どんな人? 東大が調査
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR