10代の子供を持つ母親の約60%がインターネット上で子供の身を案じる一方、子供の多くは親に自分の行動を知られないための「対策」を講じていることが、セキュリティ企業の米McAfeeが10月22日に発表した調査で分かった。
調査は、McAfeeの委託でHarris Interactiveが米国で実施した。インターネットを利用する13〜17歳の子供と、13〜17歳の子供を持つ母親約1000人を対象にアンケート調査をした。
母親の58%は、インターネット上で子供を守るための「政府の対策が不十分」だと回答。特に58%が、子供が個人情報を公開し過ぎてしまうのことへの不安を挙げた。
こうした不安を裏付ける形で、子供の52%はインターネットで知らない相手に自分の個人情報を教えたことがあると回答。自分の写真を送ったり、身体的特徴を教えたりしたという少女は34%に上った。
子供の行動を把握する目的で、母親の59%は子供のインターネット閲覧履歴をチェックしている。「SNSで自分の子供の友達になった」(26%)、「行動監視ソフトを利用している」(15%)という母親もいた。
これに対して、子供たちの63%はインターネット上の自分の行動を隠すやり方を知っていると回答。具体的には、「親の足音がするとブラウザを閉じたり最小化する」(43%)、「コンピュータを使い終わったらブラウザの閲覧履歴を消す」(32%)、「自分専用のメールアドレスやSNSのプロフィールを作成した」(16%)、「ペアレンタルコントロールを解除した」(11%)などの“対策”を取っていた。
「インターネットで誰かをいじめたことがある」との回答も20%に上り、人の悪口などを書き込んだり、恥をかかせるような写真を投稿したり、嫌がらせメールを送るといった行動を挙げた。
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