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ソニー製ノートPC用バッテリー、国内では東芝と日本HPが無償交換

» 2008年10月31日 13時33分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカード(HP)と東芝は10月31日、ソニー製リチウムイオン電池を搭載した一部のノートPC用電池パックを無償交換すると発表した。過剰発熱による事故が、発煙・発火事故を含めて世界で40件発生したことを受け、回収を決めた。国内での事故の報告はない。

 回収対象の電池は世界で約10万個(ソニー製ノートPC用バッテリー、10万台をリコール)。国内では1700個で、日本HP分が600個、東芝分が1100個。ソニーの「VAIO」には搭載されていない。

 日本HPの対象製品は「HP Compaq Notebook PC」のうち、型番が「nx4800」「nx4820」「nc6120」「nc6220」「nc6230」「nx6110」「nx6120」で、電池パックのバーコード番号が「LO」「L1」「A0」「GC」で始まるものの一部。

 東芝は「dynabook」のうち型番が「PAPX410DL」「PAPX410MLBB」「PATX550LS」「PATX550LSK」「PATX570LSB」「PATX570LSBB」「PATX570LSBI」「PATX570LSJ」「PSAW314C4HA1H」「PSAW314C4HA1K」「PSAW314C5HA1K」「PSAW316L5HA1K」の一部が対象で、専用サイトで確認できる。

 日本HPと東芝は、対象となる電池パックの使用を中止し、ACアダプターでノートPCを使うよう注意を呼び掛けている。

 40件の事故には発煙・発火事故も含まれ、軽度の火傷を負ったケースが4件、軽度の器物損傷が21件あったという。

 対象の電池は2004年10月から05年6月にかけて製造されたもの。ソニーは、当時行った製造ラインの調整が一部の電池セルの品質に影響を与えたことが原因と推定。部材不良によるとみられる事故もごく少数あったという。

 06年にもソニー製リチウムイオン電池が発火する事故があり、自主回収が行われたが、今回対象となったものは、前回と異なるタイプの電池セルという。

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