NECは11月12日、PCI ExpressとEthernetを統合したシステムハードウェア仮想化技術「ExpEther」(エクスプレスイーサ)の普及に向け、ユーザーコンソーシアムを設立したと発表した。
同技術はNECは2006年、サーバやネットワーク機器向けI/O仮想化技術として開発。機器内部に閉じていたシステムバス接続をLAN上に拡張するもので、リモート接続したHDDなどをローカル内のように扱うことが可能になる上、LANにつながる単一のデバイスを複数の機器から共有することも可能になる。
PCI−SIGが標準化を進めているI/O仮想化技術「IOV」との将来的な互換性を保ち、先行的にI/O仮想化を利用できるという。複雑化する機器の拡張性・信頼性を向上させ、システム運用とハードウェア管理を容易にするのが狙いだ。
「ExpEtherコンソーシアム」は、慶応義塾大学や東京エレクトロンデバイスなど16団体が設立メンバー。サーバやネットワーク機器にとどまらず、HPCや産業機器、組み込み機器関連の開発者からのニーズにも応え、仕様書や開発環境、評価環境などを公開し、ユーザーを募っていく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR