インテルは11月18日、デスクトップPC向けプロセッサ「Core i7」(開発コードネーム:Nehalem)を発表した。処理の負荷に応じて性能を向上させる新技術やHyper-Threadingを搭載し、メモリ帯域幅も拡張。「インテル史上最高」の性能だとしている。
「Nehalem」と呼ばれてきた新マイクロアーキテクチャによるプロセッサファミリーの最初の製品。「Turbo Boost Technology」により、負荷に応じて性能を調整する。プロセッサは電力制御ユニットと45ナノメートルプロセスの新トランジスタ「Power Gate」を搭載しており、4コアのうち1つ以上のコアクロックを自動的に調整。消費電力を増加させずにアプリケーション処理速度を向上させるという。ノートPC向けプロセッサで実現していたスリープ状態への移行も可能になっている。
Hyper-Threadingにより、1コアで2つの命令を効率良く実行でき、4コアなら同時に8スレッドの処理が可能になった。また「Quick Path インターコネクト」技術により、メモリ帯域が従来の「Extream Edition」と比べ2倍以上に拡大している。
発表した3モデルとも、8Mバイトの共有3次キャッシュを搭載し、3チャンネルDDR3-1066メモリに対応する。TDP(熱設計電力)は130ワット。
同社によると、「SPECint_base_rate2006」で世界最高となる117を達成。単一プロセッサで100を超えるのは初という。また「3DMark Vantage CPU physics」とAIテストの両方で、従来の同社製プロセッサと比較して40%以上高速だったとしている。
Core i7と、「X58 Express」チップセット搭載のマザーボード「DX58SO」は販売が始まっている。
Core i7-965 Exstream Edition/3.2GHzは、ハイエンドユーザー向けにオーバースピードプロテクションを解除している。単価(1000個受注時)は10万2590円。
Core i7-940/2.93GHzの単価(同)は5万7720円、Core i7-920/2.66GHzの単価(同)は2万9170円。
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