企業のブランド戦略立案などを行うインターブランドジャパンは2月18日、国際展開する日本発のブランドの価値ランキング「Japan's Best Global Brands 2009」のトップ30を発表した。1位は「TOYOTA」、2位以下は「HONDA」「SONY」「Canon」「Nintendo」「Panasonic」「LEXUS」と続く。
国内企業が生んだコーポレートブランドを対象に、(1)ブランドの収益予想(財務)、(2)ブランドが消費者の購買意志決定に与える影響力(ブランド役割)、(3)消費者の需要を維持するブランドの能力(ブランド力)──の3点を分析し、ブランド価値を金額に換算して算出した。対象企業が株式上場していることや、海外売上高比率が30%以上あることなどが条件。
上位7ブランドは、昨年9月に発表した世界のブランド価値ランキング「Best Global Brands 2008」トップ100にもランクインしているが、当時と比べブランド価値がアップしたのは「Nintendo」のみ。
Nintendoは「『Wii』や『ニンテンドーDS』で性別や年代に区別なく、家族で楽しめる新しいコンセプトを示し、グローバルで独自のポジションを築き上げた」(同社の田中英富エグゼクティブ・コンサルタント)点を評価。「Panasonic」は「National」を廃止し、ブランド統一した効果を評価し、ブランド価値をほぼ横ばいとした。
30位までのうち、自動車関連が30%、エレクトロニクス関連が50%を占めた。「自動車とエレクトロニクスに支えられた日本の産業構造の特徴がランキングにも反映されている」と田中さんは指摘。昨年の世界ランキングでは自動車が13%、エレクトロニクスが23%にとどまっている。
同社のテレンス・オリバーCEOは「ブランドは会社の大切な資産。世界ランキングに日本のブランドが7社しか入っていないのは寂しい。日本のブランドがグローバルで強くなるよう願っている」とコメントした。
ランキングは以下の通り。
順位 | ブランド | ブランド価値(100万ドル) |
---|---|---|
1位 | TOYOTA | 31570 |
2位 | HONDA | 17673 |
3位 | SONY | 12438 |
4位 | Canon | 10484 |
5位 | Nintendo | 9182 |
6位 | Panasonic | 4287 |
7位 | LEXUS | 3233 |
8位 | NISSAN | 2901 |
9位 | TOSHIBA | 2404 |
10位 | SHARP | 2344 |
11位 | SHISEIDO | 2201 |
12位 | KOMATSU | 2005 |
13位 | SUZUKI | 1562 |
14位 | Nikon | 1533 |
15位 | RICOH | 1376 |
16位 | OLYMPUS | 1267 |
17位 | MITSUBISHI ELECTRIC | 1105 |
18位 | BRIDGESTONE | 1105 |
19位 | DAIKIN | 1074 |
20位 | YAMAHA | 953 |
21位 | KONICA MINOLTA | 792 |
22位 | HITACHI | 661 |
23位 | MITSUBISHI MOTORS | 628 |
24位 | MAZDA | 613 |
25位 | FUJITSU | 612 |
26位 | ASICS | 598 |
27位 | CASIO | 591 |
28位 | EPSON | 583 |
29位 | brother | 556 |
30位 | kikkoman | 539 |
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