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組み込みWindows CEをPowerに移植 大阪電通大など、ソースコード開示制度活用

» 2009年03月31日 07時00分 公開
[ITmedia]

 大阪電気通信大学とフリースケール・セミコンダクタ・ジャパン、マイクロソフトは3月30日、Windows Embedded CE 6.0をPower Architectureベースのプロセッサに移植したと発表した。MSのソースコード開示プログラムを活用した。

 「Windows CE シェアード ソース ライセンシング プログラム」に基づきMSが提供したソースコードを活用し、フリースケールの通信プロセッサ「PowerQUICC II Pro」への移植に成功した。MSはコンパイラを含む開発環境などを、フリースケールは評価用ハードなどを同大に提供した。

 同大の総合情報学部メディアコンピュータシステム学科組み込みリアルタイムシステム研究室と2社による共同研究の成果。南角准教授は「Windows Embedded CEは組み込みエンジニアの入門には最適だが、最近のWindows Embedded CEではPower Architectureプロセッサがサポートされていない」として、開示されたソースコードを使って移植に取り組んだとしている。

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