――出所後、仕事は順調ですか。
雑誌の連載が2本あるほかに、取材を受けたり、トークショーにゲスト出演しています。ありがたいことに生活に困らない程度の収入があります。
「田代まさし」のネームバリューはすごかったんだなと思いますね。
――動画サイト「zoome」では、3月に田代さんの番組「田代まさしのお久しブリーフ」が始まりました。
番組を見た人が「面白い」と言ってくれたんですが、自分としては「俺の面白さはこんなもんじゃないぞ」と思っています。
――まだ本調子ではないということでしょうか。
はい。笑いのない世界に3年半もいたので、すぐに昔のようには戻れないです。昔はもっと頭の回転が良かったですが、今は、妹にギャグを言って、日々リハビリしています。
――電撃ネットワークなどが出演するイベント「新宿クレイジーナイト」では、司会をされていましたね。
司会は何十年もやっていた仕事だし、「へっちゃら」と思って引き受けたんですが、イベント前には不安に襲われました。
――司会は無事務められましたか。
1000人くらいお客さんが入っていたんですが、司会しているうちに人の多さに酔って気持ち悪くなってしまいました。
――それは大変でしたね。田代さんは緊張に弱いタイプなんですか。
精神的に細い人間なんです。昔もテレビの新番組が始まる時などには、視聴率を心配して胃が痛くなったりしていましたね。
――新宿クレイジーナイトでの自分の司会ぶりに点数を付けると、どれくらいですか。
50点くらいかな。俺の面白さはこんなもんじゃないぞ!
――芸能界で活躍していたときはどれくらい忙しかったのですか。
10年間ほどは、睡眠2時間という日が続いていました。
――最も稼いでいたときはどれくらいの収入があったのですか。
1000万円くらいです。
――それは……年収ではなく、もしや月収?
月収1000万円でした。芸能界は怖いところですよ。
――2005年から3年半服役していましたが、刑務作業ではどれくらいの賃金がもらえるのですか。
最初は月400円くらいからスタートし、徐々に上がっていきます。最後は月2000円になり、3年半で総額6万8000円稼ぎました。雲泥の差ですね。
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