Windows 7のアップグレードは? セキュリティは? 4つの疑問を検証する(2/7 ページ)
MicrosoftはWindows 7のインストール方法を2つ用意している。カスタムインストールと、アップグレードインストールだ。だがほとんどのコンピュータではカスタムインストールが必要になる。そのままアップグレードできるケースは非常に少ないからだ。
例えば、Windows XPからWindows 7への移行には、カスタムインストールが必要だ。どんな場合でも直接アップグレードという選択肢はない。32ビット版Vistaから64ビット版Windows 7への移行(あるいはその逆。必要であれば、だが)もカスタムインストールしかできない。
同じアーキテクチャ(32ビットから32ビット、64ビットから64ビット)でVistaからWindows 7に移行する場合のみ、直接アップグレードができる。それでも制限はある。エディション間のダウンシフトはできない。今Vista Ultimateを使っている場合、Windows 7 Home PremiumやProfessionalにはアップグレードできない。ただし、上位エディションへのアップグレード――例えば、Vista Home PremiumからWindows 7 Ultimateへ――なら可能だ。それから、Vista UltimateからWindows 7 Enterpriseへの移行もできない(ウォルト・モスバーグ氏の便利なアップグレード表はこちら)。
カスタムインストールをするには、その過程で、すべてのアプリケーションを集めて再インストールする必要がある。少なくとも、カスタムインストールを始める前に、VistaかWindows 7に対応するネットワークアダプタのドライバをUSBメモリに入れておくことをお勧めする。ただし、Windows 7はすべてのデータをそのまま保持する――カスタムインストールのプロセスは古いOSのCドライブのデータを集めて、それをアップグレード先のシステムのWindows.oldフォルダに保存する。
さらにMicrosoftは、現行システムをスキャンして互換性のないプログラムやドライバを特定するWindows Upgrade Advisor β版へのリンクも提供している。少なくとも、今使っているマルウェア対策ソフトがWindows 7で問題を起こすことは覚悟しておくべきだ。アップグレードの前に、マルウェア対策ソフトは削除しておいた方がいい。たとえAdvisorが「潜在的な問題」でしかないと報告したとしてもだ。
わたしのテストでは、32ビット版と64ビット版のWindows 7 UltimateとVista SP2 Ultimateを2台のマシンで使ってみた。
テストに使った1台目のマシンは、大小問わず企業で使われているような、一般的な最近のノートPCだ。DellのXPS M1330で、3GバイトのRAM、2.6GHz Core 2 Duo T9500プロセッサ、160GバイトのHDD、NVIDIA M8400グラフィックスチップを搭載している。もう1台は、もっとハイエンドの自作デスクトップPCだ。3.0GHzのクアッドコアPhenom II 945、4Gバイトの1066 DDR3 RAM、1TバイトのHDD、ATI Radeon HD 4870 X2ビデオカードを搭載している。
少なくとも光学メディアからのインストールの場合、Windows 7のクリーンインストールはVistaよりも簡略になっていた。最初にDVDをブートしてから、ログインしてクライアントを使えるようになるまでの時間を計ってみたところ、DellのノートPCに32ビットWindows 7をインストールした場合は21分かかった。Vista SP2は32分だった。64ビットWindows 7は28分、64ビットVistaは30分だった。
デスクトップPCでは、すべてのケースでインストールは早く済んだ。一番早かったのはWindows 7だった。32ビットWindows 7は15分、64ビットWindows 7は18分、Vistaの32ビット版と64ビット版はそれぞれ18分と19分だった。
これはクリーンインストールにかかる時間だが、古いOSのカスタムインストールにかかる時間はだいたいこのくらいだということが分かっている。VistaからWindows 7への直接アップグレードはもっと時間がかかるだろう。2回テストしたところ、45分から1時間かかった。
Windows 7とVista SP2に差が見られたのは、インストールの最中のシステムパフォーマンス評価に関して、Windows 7にちょっとしたズルがあったためのようだ。Vistaは包括的なシステムパフォーマンス評価を数分かけて実行するが、Windows 7はビデオサブシステムのパフォーマンスだけを見ている可能性がある。つまり、Windows 7はユーザーにWindows Experience Indexスコアを提示しないが、Vistaはインストールの際にこのスコアを集めようとする。
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