Ioio TechnologiesはWindows 7を利用している。同OSのパフォーマンスには比較的満足しているが、起動がWindows Vistaよりもかなり遅いことに気付いた。
実際、IoioはWindows 7の起動がVistaよりも42%遅いと主張している。一方Microsoftは、Windows 7は従来版よりも起動が速いとうたっている。この主張の違いは、IoioがOSが起動して「使える」状態になるまでの時間を見ているためだ。Ioioの見たところでは、Vistaの方が速く「使える」状態になった。
言葉の定義はさておき、もしもWindows 7の起動がVistaよりも遅いといううわさが広がったら、Microsoftにとっては困ったことになるかもしれない。だがそれは、Windows7の立ち上げ準備を進めているMicrosoftにとって不要な多くの問題の1つにすぎない。同社にとってこれからの8日間は非常に重要だ。すべてをうまく運ばなければならない。
以下に挙げる問題が話題になったら、Microsoftには抑えることができないだろう。
Windows 7の起動が遅いことは既にうわさされている。Microsoftはこのうわさが大きく広がらないように手を打つ必要がある。ユーザーはコンピュータをできるだけ速く立ち上げたいし、待ちたくはない。Microsoftは彼らを「待ち時間はVistaより長くない」と安心させる必要がある。
Windows 7を使う人が増える中で、Microsoftが最も避けたいのがOSのセキュリティ問題だ。セキュリティはVistaに影響した大きな問題の1つで、MicrosoftはそのせいでPC事業での優位を幾らか失った。Windows 7でその失敗を繰り返すわけにはいかない。
Vistaが企業にも個人ユーザーにもあまり採用されなかった大きな理由の1つは、ドライバの問題にある。あまりに多くのアプリケーションと互換性がなく、幾つものレガシーハードにも対応していなかった。このため多くのユーザーがVistaを敬遠した。
AppleがMac OS Xに関係する大型発表を行う可能性は低いが、人々をとりこにするような新製品を発表して、Windows 7の訴求力を削ごうとする可能性はある。Appleがタブレットや新型Macをリリースするといううわさもいろいろと流れている。これらの製品を発表するのに、Windows 7の発売日以上にいいタイミングがあるだろうか。
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