音楽の好みには、遺伝的要因も大きく影響している――Nokiaが11月12日、このような研究結果を発表した。
Nokiaはキングス・カレッジ・ロンドンとともに約4000組の双子を対象に、音楽の好みに対する遺伝的要因と環境的要因の影響を調べた。
研究の結果、音楽の好みには環境だけでなく遺伝的な要因も影響することが示されたという。遺伝的な影響が特に大きい音楽ジャンルはポップス、クラシック、ヒップホップだった。「生まれつきマイケル・ジャクソン、ベートーベン、Jay-Zを愛することが決まっていた人もいるかもしれない」とNokiaは述べている。遺伝的な影響が最も小さいジャンルはフォークやカントリーだったという。
ジャンル | 遺伝的影響 |
---|---|
ポップス、クラシック、ヒップホップ | 53% |
ジャズ、ブルース、ソウル | 46% |
ロック、インディー、ヘビーメタル | 40% |
カントリー、フォーク | 24% |
「過去の研究で、絶対音感には生得的な部分があるらしいということが示されている。音楽の好みの50%が遺伝的要因で決まるのなら、『音楽遺伝子』の存在の強力な論拠になるのではないだろうか」とヘリオットワット大学の心理学教授エイドリアン・ノース氏は語る。
ただしNokiaは、年を取るごとに経験の影響が大きくなり、遺伝的影響は薄れていくとしている。50歳未満の人は、遺伝的要因の方が環境的要因より強く影響する傾向が見られたが、50歳以上の人は環境的要因の方が音楽の好みに大きく影響するという。
「音楽ファンに彼らの望むものを提供するには、何が彼らの情熱を刺激するかを知る必要がある。テクノロジーを使ってユーザーのDNAとNokia Comes With Musicサービスのプレイリストや、Nokia Music Storeの楽曲カタログをマッチングすることはできないが、(これらの音楽サービスには)あらゆる人の遺伝子の好みを満たす音楽がそろっている」とNokiaはコメントしている。
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