発売前に全編無料公開していた書籍「フリー<無料からお金を生み出す新戦略>」(日本放送出版協会)の閲覧者が、公開スタートから43時間で1万を突破した。Twitter経由でのアクセスが最も多く、全体の約27%を占めた。
米Wired編集長のクリス・アンダーソンさんの著書を邦訳したもので、基本サービスを無料とすることで集客し、その一部に有料版を提供することで収益を上げる「フリーミアム」を新しいビジネスモデルとして提唱。無料公開は、Twitterアカウント「@freemiumjp」などでプロモーションしていた。
11月13〜25日の間、同書のサイトを訪れた1万953人のユーザーを対象に、フリーミアムに関する調査も実施。ニュースサイトなど大手マスメディアの無料コンテンツが有料化した場合には、回答者の86%が「無料のコンテンツを探す」と答えた。お金を払ってでも読むと答えたのは14%だった。
Googleやmixi、Twitterなど無料で提供されているネットサービスが有料化した場合は、78%が「無料で同じような内容のサービスに乗り換える」、22%が「お金を払っても使い続ける」と答えた。
デジタルコンテンツビジネスでは今後、「有料と無料を組み合わせたビジネスが進む」と73%のユーザーが回答。「無料化が進む」と答えたのは17%、「課金化が進む」と答えたのは5%だった。
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