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元バンダイ会長・山科氏の企業、新動画検索サービスを発表

» 2010年01月25日 19時08分 公開
[ITmedia]
画像 山科代表

 元バンダイ会長の山科誠氏が代表取締役を務める「Long Tail Live Station」(東京・銀座)は1月25日、2011年7月をめどに課金制のライブ動画配信サービスを始める方針を発表した。アナログ映像のデジタル化を請け負う事業も行うという。

 大量の同時アクセスに耐える配信技術や、静止画や音声から見たいシーンを検索・抽出できる動画検索技術などを開発中という。気になるシーンをさかのぼって視聴・検索でき、著作権保護機能も備えた有料の動画配信サービスを提供する計画という。

 同社によると、技術は未完成でサービスの具体像も未定だが、各社のポイントサービスでためたポイントで試聴料金を支払える仕組みを構築するとしている。

 制作会社などからアナログの映像ソースを預かり、デジタル化・高画質化したり、3D映像化する事業も行う。映像を自動でデジタルする技術も開発途上で、「世界最先端の技術を集結させ、2年強かけて技術を高度に完成させる」としている。

 山科氏は「映像コンテンツの分野で、ロングテールの“テール”の部分をかさ上げしたい。ロングテールという新しい経済理論はこれから広く普及するのでは。Googleの次の検索を目指す」などとコメント。「株式上場を目指す」とも話していた。

 同社の有価証券報告書によると、同社は2003年に設立。山科氏の著書の出版を中心に事業を運営していたが、ネット動画配信への事業転換を図り、昨年8月に現社名に変更した。山科氏は同社株式の6割を保有している。

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