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国際電話を悪用する携帯マルウェア出現、Windows Mobileを狙う

» 2010年04月12日 07時37分 公開
[ITmedia]
Symantecでのスキャンで見つかったマルウェア

 セキュリティ各社は、このほどWindows Mobile搭載のスマートフォンユーザーを狙うマルウェアを発見したとそれぞれのブログで伝えた。ゲームを通じて感染を広げ、被害に遭ったというユーザーからの報告が相次いでいる。

 SophosやF-Secure、Symantecによると、問題のマルウェアは「3D Anti-terrorist action」という中国製のゲームに組み込まれているという。このゲーム自体は不正なものではないが、ロシアのマルウェア作者がこのゲームにトロイの木馬を仕込み、Windows Mobile向けソフトの配布サイトにアップロードしたとみられる。

 このマルウェアは、感染した端末でユーザーの許可なく勝手にドミニカ共和国やソマリアなどの電話番号へ国際電話をかける。電話を通じてマルウェア作者に送金される仕組みになっており、ユーザーは高額の通話料を請求されてしまうという。

 携帯電話を狙うマルウェアは、Windows OSを搭載するPCやサーバなどを狙うマルウェアに比べると発生件数が極めて少ない。だが、セキュリティ各社では携帯電話に新しいアプリケーションをインストールする際は慎重を期してほしいと呼び掛けている。

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