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「餃子の王将」の新人研修にネットで反響、公式コメントにもまた賛否両論ねとらぼ

» 2010年04月28日 17時37分 公開
[ITmedia]
photo 同社が出した見解文

 「餃子の王将」を運営する王将フードサービスはこのほど、同社の新人研修について説明する文章をサイト上で公表した。テレビで紹介された研修の内容の厳しさに、ネット上などで反響が大きかったのを受けて同社の考え方を説明するものだったが、この説明についてもまた賛否両論が交わされている。

 ことの始まりは4月11日に情報番組で放送された、同社の新人研修に密着した企画。新入社員が今後の抱負を絶叫する様子など、過酷な内容が「ブラック過ぎる」などと話題になり、同社にも意見が寄せられたという。

 同社によると、「一見時代に逆行するかのようにも見える研修」を敢えて実施するのは、新人が職場でやりがいと存在意義を見つけるために、応用ができるようになるための基本と、一定のルールに従うことで初めてチームの仲間に加われること──を知ってもらうためという。

 職場で必要とされるためには社会人としての自覚を身につける必要があるが、「ややもすると個人の自由という名目でわがままを通すことが黙認」されてきた若者を受け入れるにあたり、「通りいっぺんの無難な研修では学生気分から脱却させることはできない」として厳しい研修を実施しているという。

 同社が研修を通してもっとも教えたいのは、「感謝を知る」こと。現在の若者は「汗をかかない」「涙を流さない」「感謝を知らない」の3つが欠けているとし、新入社員が「仲間に支えられての自分であることを知り、感謝を知ること」が研修の本当の目的だとした。厳しい研修だと認めつつ、「これを乗り切ることで感謝を知り、少しでも夢に向かって歩める自信を持つことができる」という。

 テレビ放送については「一面的な表現しかされず、研修の真意が十分には伝わらなかった」と触れた。

 これに対するネットユーザーの反応はさまざま。「社会って怖い」「若者を馬鹿にしちゃ駄目」といった批判的なコメントから、「こういう研修が志望者を遠ざけてしまう可能性もある」という同社への苦言、「王将の考え方だから、他の人がとやかく言う問題じゃ無い」という冷静な反応まで、さまざまな意見で盛り上がっている。

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