宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月16日、小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った微粒子がイトカワのものと確認したと発表し、微粒子の写真を公開した。
特殊なへら(テフロン製、幅3ミリ×長さ6ミリ)を使ってサンプルキャッチャー(サンプル容器)「A室」の側面をこすり取って調査。1500個程度の微粒子を地球外の岩石質と同定し、イトカワ由来と判断した。
イトカワ由来と判断したのは、「かんらん石」「輝石」などの微粒子で、ほとんどが10μメートル以下。微粒子の成分(鉄・マグネシウム比)を調べたところ、はやぶさのリモートセンシング機器で推定したイトカワ表面の物質データと整合したという。
はやぶさのサンプルキャッチャーは「A室」「B室」の2つがあり、先に採取作業を行っているA室からイトカワ由来の微粒子が見つかった。当初、B室の方がイトカワ由来の物質が入っている可能性が高いとみられていたため、B室の採取作業に対する期待も高まっている。
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