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「IE 9βは不正リンクの99%を遮断」――MSがセキュリティ企業の調査結果をアピール

» 2011年01月25日 07時36分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Microsoftは1月24日のブログで、「Internet Explorer(IE)9のβ版はソーシャルエンジニアリング型マルウェアの99%を遮断できる」としたセキュリティ企業NSS Labsの調査結果を紹介した。

 ソーシャルエンジニアリング型のマルウェアとは、ユーザーを悪質なWebサイトに誘導したり、コンピュータに危害を加えるマルウェアなどをダウンロードさせたりする不正なリンクを指す。大手サイトやFacebook、Twitterなどの人気サイトを悪用して、こうしたリンクを掲載する手口は増加傾向にある。

 NSS Labsでは主要なWebブラウザについて、こうした悪質サイトをどの程度遮断できるかを比較した。Microsoftがその調査結果としてブログに掲載した情報によれば、悪質サイトの遮断率はIE 9が99%でトップに立ち、以下IE 8が90%、Firefox 3.6が19%、AppleのSafari 5が11%、Google Chrome 6が3%、Opera 10が0%という順になっている。

 IE 8とIE 9は、危険なWebサイトを検出・遮断できるURLフィルタリングツール「SmartScreen」を実装している。IE 9ではさらに、危険なプログラムの実行を阻止する「SmartScreen Application Reputation」も搭載した。IEがマルウェアを高い確率で遮断できるのは、これらツールによるものだとMicrosoftはアピールしている。

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