米調査会社IDCが4月28日(現地時間)に発表した世界携帯電話市場に関する調査結果によると、第1四半期(1〜3月)の世界出荷台数は、スマートフォンの急激な普及により、前年同期比19.8%増の3億7180万台だった。特に新興国市場でのスマートフォンの販売台数が伸びたという。
台湾のHTCなどのスマートフォンメーカーが低価格帯の端末を提供し始めたことを反映し、日本を除くアジア太平洋地域、中東・アフリカ、中南米でのスマートフォン売り上げが拡大した。日本では東関東大震災の影響で、携帯の販売台数はIDCの予測を下回った。
メーカー別の販売台数ランキングでは、順位は前期と変わらずフィンランドのNokiaがトップだが、シェアは前年同期比で5.5ポイント落とした。米国で2月から大手キャリアVerizonが販売を開始したiPhoneが好調な米Appleが販売台数を前年同期比114.9%伸ばし、中国のZTEから4位の座を奪還した。3位の韓国LG Electronicsは新興国市場でのフィーチャーフォン(非スマートフォン)の売り上げが落ち、販売台数が9.6%減となった。ZTEはAppleに逆転されたものの、販売台数の成長率は45.2%と好調の5位だった。
順位 | 社名 | 1Q11出荷台数 | 1Q11市場シェア(%) | 1Q10出荷台数 | 1Q10市場シェア(%) | 出荷台数伸び率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | Nokia | 108.5 | 29.2 | 107.8 | 34.7 | 0.6 |
2 | Samsung | 70.0 | 18.8 | 64.3 | 20.7 | 8.9 |
3 | LG Electronics | 24.5 | 6.6 | 27.1 | 8.7 | -9.6 |
4 | Apple | 18.7 | 5.0 | 8.7 | 2.8 | 114.9 |
5 | ZTE | 15.1 | 4.1 | 10.4 | 3.3 | 45.2 |
その他 | 135 | 36.3 | 92.2 | 29.7 | 46.4 | |
合計 | 371.8 | 100.0 | 310.5 | 100.0 | 19.8 | |
(資料:IDC) |
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