米Appleの「Mac App Store」で提供しているソフトウェアには最新のバージョンに更新されていないものがあり、ユーザーが危険に晒される可能性があるという。米セキュリティ研究者のジョシュア・ロング氏が5月18日のブログで指摘した。
同氏によると、App Storeで提供されているWebブラウザのOperaはバージョン11.01だが、Operaは既に同バージョンの深刻な脆弱性を修正した更新版の11.11をリリース済み。App Storeのユーザーは自分が危険に晒されていることに気付かないまま、安全ではないバージョンを使い続けているかもしれないという。
両社に連絡を取ったところ、Operaからは「Opera for Macの次のバージョンがApp Storeに承認されるのを待っている」との回答があったとしている。Mac App Storeで古いバージョンが提供されているのはOperaにとどまらず、AmazonのKindleなども1つ前のバージョンのままだとロング氏は指摘する。
App Storeをめぐっては、新しいアプリケーションや更新版アプリケーションの承認に時間がかかり過ぎるとの批判が以前から存在していたといい、「Appleがどれだけ迅速に最新版のOperaを承認するのかは分からない」と同氏。
ユーザー側の対策としては、旧バージョンのアプリケーションをアプリケーションフォルダからドラッグしてごみ箱に捨て、デベロッパーのWebサイトから直接、最新版のアプリケーションを入手すれば問題を解決できるとしている。
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