携帯電話事業者や機器メーカー、ITベンダーなど79の企業・団体は5月25日、「日本スマートフォンセキュリティフォーラム(JSSEC)」を設立すると発表した。通信およびITの両業界が一丸となって、スマートフォンのセキュリティ向上を目指すとしている。
JSSECの活動目的は、(1)企業・団体における利用者が安心して高度なサービスを受けられるようにする、(2)実装すべきセキュリティレベルの理解を社会に浸透させ、提供者が安心して事業推進を行えるようにする、(3)利用者のセキュリティリテラシー向上のための活動も行い、さらに高度なサービスを受けられるようにする、(4)セキュリティを切り口とした「信頼できるニッポン!」を確立しグローバル市場へアピールする――というもの。
スマートフォンの利用や技術に関するセキュリティの情報の提供・交換、調査・研究などを通じて、スマートフォンセキュリティの普及・啓発を図るという。また、下部組織として「利用部会」「技術部会」「普及啓発部会」を運営。各部会ではガイドラインの作成やセキュリティ要件の体系化、スマートフォン利用に関わる研究、広報活動などを担う。
MM総研によれば、2010年度のスマートフォンの国内出荷台数は855万台に上り、総出荷台数の22.7%を占めた。2011年度は1820万台が出荷され、総出荷台数の46.8%を占めるとみられる。スマートフォンは、個人利用だけでなく企業での利用も注目を集めるが、急激な普及ペースを背景に、端末の盗難・紛失や脆弱性悪用攻撃、不正プログラムへの感染といった深刻な問題が次々と表面化している。
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