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» 2011年06月22日 16時40分 公開

「宮崎駿は実は携帯電話を持っている」──ジブリが「禁じ手」だったネットでキャンペーンをする理由 (2/2)

[ITmedia]
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 KDDIとの会合は去年の11月だったかな、12月にはドワンゴの川上さん(川上量生会長)と、ラジオの収録で出会った。しゃべってると川上さんが、「千と千尋」の千尋みたいですが、「ジブリで働かせてください」と。

 ご存じの通り、川上さんのドワンゴは「ニコニコ動画」を運営していいて、ネットの専門家。わたしはネットは使ってはいるけど詳しくないんですよ。ほんとに偶然ですね。やってもらおうと思ってたわけじゃないんですが、KDDIとのタイアップでは川上さんが大活躍してくれています。僕は幸福だなと。

川上さんは現在、ジブリのプロデューサー見習いとしてジブリで修行をしている


 宮崎駿はデジタルやネットに背を向けていると言われていますが、あまり大きな声では言えないんですが、宮崎駿は実は携帯を持っているんですよ。彼に慣れさせようと秘密で買って持たせたんですが、僕の前では使ってない。「緊急の場合しか使ってない」と言うんですが、会社で買ってるんで、記録がね(笑)。かなりの頻度で使ってますね(笑)。

 本当に偶然ですが、その携帯はauです。あまり複雑なのは使えないだろうと簡単な機種にしたんですが、1年後にこの機種がなくなることが分かり、どうしようかなと。1年後使えなくなるといじめとしては最高ですが(笑)。そこで「宮さん」と言ったら「俺は使ってないよ」と聞いてもいないのに言うんですよ。で、その携帯は機種変更しなきゃならないと言ったら「じゃ、いま持ってくる」っていってすぐ渡してくれるたんですよ(笑)。現代を避けて生きることはできないんだなと思っております。

──(記者から)なぜネットでキャンペーンを?

 難しいですね、その質問。いずれやろうと思ってたんですよ。やらなきゃならない時期がいつかくるだろうと。

 その中で大きかったのが人との出会い。ドコモからもソフトバンクからもいろいろなお話をいただいていた中で、高橋さんと雨宮さんコンビ(わたしより若いんですよね、いやになっちゃうんですが)と打ち合わせてみてやりやすいなと思ったのは、建前で話をしないところでした。「ネットを使わないで」と言った時は「ネット使わないとできない」と雨宮さんなんか怒ってましたもんね。正直な方だなと思ったのが推進の力になりました。

──映画「コクリコ坂」の見どころは?

 (見どころの質問が)一番難しいんだよね。普通は「全部」って言ってるんですが(笑)。

 (舞台となる)1963年という時代の横浜の高校生の男女の話ということなんですが、僕の高校時代と同じ時代なんですよ。団塊世代が送った青春、が1つの見どころかな。日本には明るい未来しか待ってなかったし……どんどん内容話しちゃうけど、1つの目的に向かって力を合わせる、そういうことが出てくる。

 学校に「カルチェ・ラタン」という明治期からの建物があって、男の子たちが使っていたんだけど、汚くなって、東京五輪の時代、古いものを壊して新しくしていった時代なので、学校が取り壊してクラブハウスを作ろうと決めるんですよ。ほとんどの生徒は賛成するんですが、もう1人の主人公の男の子は反対するんですよ。新聞部員なのですが、その一室が居心地が良かったので反対の先頭に立つ。するともう1人の主人公の女の子が「まず掃除しましょう、汚いから」と、それまでは男の魔窟で女の子が入れなかったんだけど、女の子が大量に来たから掃除が始まり、外壁も掃除しようと。みちがえるくらいきれいになり、じゃあ壊しちゃいけないとなるんだけど、学校は「一度決めたことだから」と、さあどうするか──ということになるんですけどね。

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