「Twitterが有料化される」──こんな“デマ”が6月26日午後から夜にかけてTwitter上を駆け巡り、日本のTwitter公式アカウントが「そのような事実はありません」と否定する騒ぎになった。発端となったツイートはネタ記事をもとにネタとして投稿されたものの、多数の公式・非公式RTが繰り返されるうちに真に受ける人が続出し、“デマ”に変わっていった。
“有料化”を報じたのは、世の事象を虚実織り交ぜて解説するネタ的Web百科事典「アンサイクロペディア」のニュース記事「ツイッター日本語版、7月から全面有料化」(6月21日付け)だ。
記事では東日本大震災以降に日本のTwitterが増加したことでサーバ負荷が増えたといったことをもっともらしく説明。また「東日本大震災以降、日本の数々の著名人がいとも簡単にデマの拡散やフラッシュマーケティングに加担して祭り上げられ、『ツイッターはバカ発見機』とまで揶揄されている現状に対して『バカ発見機を作った覚えはない』と本社CEOが怒り心頭だった模様だ」といった、笑える人には笑えるジョークも。フォロワー数によって変わる「20円/1ツイート」などの“料金表”も掲載されていた。
26日午後3時半ごろ、あるユーザーがこの記事へのリンクを「ツイッター日本語版、7月から全面有料化」というタイトルとともにツイート。投稿したユーザーはネタとして内容が面白かったために投稿したようだが、RTされるうちに真に受ける人が続出。このユーザーのフォロワー数は400人台だったが、最初の投稿から約5時間後までに公式RT回数だけでも2000回に上ったという。
また、アンサイクロペディアの「関連ニュース」として掲載された、2009年11月のITmedia記事「つぶやきを有料コンテンツに――Twitterに課金システム、来年1月から」へのリンクとともに「Twitter有料化」情報をツイートする人も現れた。この記事は有料メールマガジンなどと同様に、あるアカウントがその読者に対して課金することができるように検討しているという当時の記事だったが、タイトルだけを読んで信じる人も続出していたようだった。
「Twitter有料化」はTwitterのホットワードに登場するなどの広がりを見せ、最初のツイートから約7時間後の26日夜にはTwitter公式アカウントが「一部でTwitterが有料化されるという話が出ているようですが、そのような事実はありません。」と否定するツイートを投稿した。
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