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Googleへの個人情報開示要請は米国からがトップ

» 2011年06月28日 14時16分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは6月27日(現地時間)、同社の透明性維持の一環として提供している「Transparency Report」の2010年下半期のデータを公開した。同期間中に、Googleは25の国および地域の政府から合計1万4201件の個人情報開示の要請を受けたという。

 Transparency Reportは、同社が2010年9月に開設した情報提供サイト。各国でのGoogleサービスの遮断状況を示す「Traffic」と、政府当局からの情報開示やコンテンツ削除要請の情報をまとめた「Government Requests」で構成されている。Government Requestsは半年ごとに発表しており、今回から国および地域別のデータを確認できるようになり、要請の理由と同社がそれに従ったかどうかも明示するようになった。

 個人情報開示の要請が最も多かったのは米国の4601件で、2位のブラジル(1804件)以下を大きく引き離した。Googleは米国政府からの要請の94%に応えている。要請のほとんどは、犯罪調査に関連するものだったという。日本政府からの要請は72件で、同社はその90%に応えている。

国(地域)別個人情報開示要請数
国(地域)名 要請数 受け入れ率(%)
米国 4,601 94
ブラジル 1,804 76
インド 1,699 79
英国 1,162 72
フランス 1,021 56
イタリア 837 60
ドイツ 768 76
スペイン 359 61
オーストラリア 345 81
ポーランド 272 12
韓国 190 45
台湾 156 65
アルゼンチン 127 40
チリ 121 66
シンガポール 118 88
ポルトガル 92 43
香港 90 59
ベルギー 85 73
日本 72 90
ハンガリー 68 0
イスラエル 54 76
トルコ 45 0
オランダ 43 67
カナダ 38 55
メキシコ 34 56

 同社は政府から情報開示の要請があると、開示するかどうかを必ず検討しており、可能であれば影響を受ける可能性のあるユーザーに要請があったことを知らせ、要請の範囲が広い場合、それを狭めるよう努力することもあるという。

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