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Google、Honeycombの次期版に非タブレットアプリのズームモードを追加

» 2011年07月12日 20時40分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは7月11日(現地時間)、タブレット向けOS(コードネーム:Honeycomb)の次期版(Android 3.2とみられている)に、スマートフォン向けアプリをタブレットで拡大表示する新たなモードを追加すると発表した。

 従来、スマートフォン向けに開発された大型画面対応を前提としていないアプリをAndroidタブレットにインストールすると、単純にレイアウトをストレッチする方法で表示されるが、これではうまく表示できないアプリがあった。Honeycombの次期アップデートでは、ストレッチによる拡大に加えてズームによる拡大方法を追加する。これは、タブレットでスマートフォンの「normal/mdpi」サイズ(解像度が約320×480)をエミュレートして拡大するもので、iPadでiPhone向けアプリを表示するのと同様、レイアウトが崩れない。

 zoom ストレッチ(左)とズームによる表示

 タブレットでスマートフォン向けアプリを起動すると、システムバーにボタンが表示され、ストレッチモードとズームモードのどちらで表示するかを選べるようになる。

 zoom 2 拡大方法の選択ボタン

 なお、非Honeycombアプリで「Android Compatibility Package」などを利用して多様な画面サイズに対応させている場合、ズームモードではうまく表示できない可能性があるため、そうしたアプリではズームモードを選択できないようmanifestファイルのsupports-screensで例えば「supports-screens android:xlargeScreens="true"」というように定義するようGoogleは勧めている。

 現在、Androidアプリは20万本以上ある(5月の時点)が、タブレット向けに最適化されているアプリはまだ数百本しかない(タブレットユーザーコミュニティー「Asus Transformer Forum」調べ)。新機能でスマートフォン向けアプリがタブレットでも使いやすくなれば、Androidタブレットの普及につながるかもしれない。なお、次期版Android(コードネーム:Ice Cream Sandwich)はタブレットでもスマートフォンでも稼働し、Honeycombの機能がスマートフォンでも利用できるようになる見込みだ。

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