米Googleは5月10日(現地時間)、開催中の年次開発者会議「Google I/O 2011」において、タブレット向けAndroid OS(コードネーム:Honeycomb)の新版「Android 3.1」を発表した。リリースは“今夏”の予定という。
ユーザーインタフェース(UI)の改善として、ランチャーを高速化し、ホームスクリーンのカラーやアイテムの配置を変更して見やすく、使いやすくしたという。マルチタスキングで多数のアプリを起動するユーザーのために、Recent Apps(最近使ったアプリ)リストをスクロール表示できるようにした。また、ホームスクリーン上のウィジェットのサイズを、ウィジェットのふちをドラッグすることで変更できるようにした。
標準アプリのWebブラウザも、タブレットの大きな画面を生かすようUIを改善した。例えば、Quick Controlsメニューで開いているタブのサムネイルを表示したり、不要なタブを閉じることができるようになった。また、CSS 3DなどのWeb標準に対応し、ハードウェアアクセラレーションを可能にするプラグインを追加した。
また、多様なUSB接続の周辺機器をサポートし、タブレットに外付けのキーボードやマウス、ゲームコントローラを接続できるようになった。ゲームコントローラとしては、ソニーの「プレイステーション 3」(PS3)や米MicrosoftのXBox 360のコントローラをUSB接続できるとしている。
Galleryアプリが画像転送プロトコル(PTP)をサポートしたことにより、デジタルカメラを接続すれば、デジカメで撮影したデータを直接Galleryにインポートできる。
なんらかの周辺機器をタブレットに接続すると、Androidがユーザーに関連するアプリの起動を促す。必要なアプリがインストールされていない場合は、ダウンロード先のURLを表示する。
エンタープライズ向けの機能も強化された。Wi-FiアクセスポイントごとにHTTPプロキシを設定できるようになった。このプロキシとIPの設定はシステムのアップデートやリセットの際にはバックアップ/リストアできる。また、「暗号化ストレージカード」デバイスポリシーを許可するようになった。
なお、年内にリリースされる予定のAndroidの次期バージョン「Ice Cream Sandwich」(コードネーム)はタブレットとスマートフォンの両方で稼働し、Honeycombの機能やUIがスマートフォンでも利用できるようになる見込みだ。
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