「ようやくこの日を迎えることができた」──Windows Phone 7.5(コードネーム:Mango)を搭載したスマートフォン「IS12T」がKDDIから登場することが正式に発表され、日本マイクロソフトの樋口泰行社長は「このまま行けば世界で初めて」となるWindows Phone 7.5端末の販売拡大に「総力を挙げる」方針を掲げた。樋口社長は「スマートフォンはまだまだこれからの世界。いかようにも挽回できる」と力を込める。
IS12Tは富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製。スタイリッシュなデザインと鮮やかなカラーバリエーションの本体は防水・防塵に対応。スマートフォンとしては高画素となる有効1320万画素カメラを搭載し、液晶ディスプレイは約3.7インチ(800×480ピクセル)。32Gバイトのフラッシュメモリを内蔵する。
サイズは59(幅)×118(高さ)×10.6〜13.3(厚さ)ミリ、重さ約113グラムと日本人の手になじむサイズとした。連続通話時間は約400分、連続待ち受け時間は約280時間。
KDDIの田中孝司社長はこの1カ月、実際にIS12Tを使用してみたという。「わたしは『プロ』なのでさまざまなスマートフォンを使ってきた」という田中社長によるインプレッションは「Windows Phoneは最初の1日半はとっつきにくい印象だが、それを過ぎるとだんだん気持ち良くなってくる。SNSを登録すると、SNSの世界はこうなるんだなと、じわじわ気持ち良くなってくる。今までのスマートフォンとは少し違う」。無料ストレージのSkyDriveなど、「クラウド連携をやるとますます気持ち良くなってくる」という。
「日本マイクロソフトとしても総力を挙げてWindows Phone 7.5で巻き返しを図りたい」──樋口社長は「気合いを入れるために」と、発表会にWindows Phoneポロシャツを着て登場。軽快な「Metro」ユーザーインタフェースやSNSを統合した「People Hub」、Internet Explorer 9など、前バージョンの「7」から500以上の新機能が盛り込まれた7.5を紹介した。
特にMetroは「Windows 8」で採用されることが明らかになっており、今後のMicrosoft製品に統一的に導入していくという。Windows Phoneと、タブレットにも対応可能なWindows 8、XboxとKinect、BingなどMSのコンシューマー向けプロダクトを新しいインタフェースでシームレスにつなぎ、「トータルとしてのバリューを提供していく」考えだ。
Windows Phoneの国内展開に当たっては、日本独自機能の開発やパートナーとの共同戦線による販促活動、開発者サポートなどもPC向けOSと同様に展開していく方針だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR