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AnonymousとLulzSec、PayPal利用者にボイコット呼び掛け

» 2011年07月28日 08時11分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 ハッカー集団AnonymousとLulzSecは7月27日、米インターネット決済サービス大手PayPalのボイコットを呼び掛ける声明をWebサイトに掲載した。

 両集団は声明の中で、PayPalに対するサイバー攻撃にかかわった疑いで容疑者が逮捕されたことについて、「倫理的、現代的なサイバー活動にかかわった人物をFBI(米連邦捜査局)が逮捕し、脅していることに憤慨を覚える」と主張。容疑者が訴追されれば最高で50万ドルの罰金と15年の禁錮を言い渡される可能性があると述べ、「このままじっと企業や政府に踏みつけられているわけにはいかない。テロリストはわれわれではなく、おまえたちだ」と公言した。

 PayPalについては、告発サイトWikiLeaksの決済口座を閉鎖したことなどを理由に「腐敗した貪欲な組織」と批判し、ユーザーは直ちにPayPalのアカウントを解約して別のサービス利用を検討するよう呼びかけた。

 この呼び掛けを受けて、同日だけで「少なくとも3万5000のPayPalアカウントが解約された」とAnonymousはTwitterで報告し、「(解約は)さらに増えるだろう」とツイートしている。27日のNASDAQ市場ではPayPalの親会社eBayの株価が急落した。

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