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Android Marketにまた不正アプリ? マルウェアの解釈めぐり異論も

» 2012年01月30日 07時50分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Symantecは、GoogleのAndroid Marketで複数のパブリッシャーがマルウェアを組み込んだ悪質なアプリケーションを配信しているのを見つけたと発表した。ただ、これをマルウェアと呼ぶことに対して別の専門家から異議を唱える声も出ている。

 Symantecによると、1月28日現在で「iApps7 Inc」「Ogre Games」「redmicapps」という名称のパブリッシャーから提供されているアプリケーションに、「Counterclank」(別名Apperhand)という名称のトロイの木馬が組み込まれているという。

 同社によれば、Counterclankは端末の情報を盗んだり、外部から命令を受信して不正な動作をさせたりするボット型マルウェアの「Tonclank」の亜種だという。この悪質なアプリケーションは既に500万人のユーザーに感染したとも報じられている。

 一方、別のセキュリティ企業のLookout Securityは1月27日のブログで、「Counterclankはマルウェアではない」との見方を示した。Lookoutが調べたところでは、Counterclankに端末から個人情報を盗み出すといった悪質な動作は確認できず、マルウェアだとは断定できないとしている。

 ただしCounterclankがアグレッシブな形態の広告であり、「注意を要するのは事実だ」とも解説している。

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