米Microsoftは2月20日(現地時間)、次期OS「Windows 8」で利用できるクラウドストレージ「SkyDrive」の新機能について公式ブログBuilding Windows 8で説明した。
SkyDriveは、MicrosoftがWindows Liveユーザーに無料で提供するクラウドストレージサービス。ドキュメントや動画を保存し、フォトアルバム制作やドキュメントの共有にも使える。Windows PCだけでなく、Windows Phoneや米AppleのMacとiOS端末からも利用できる。同サービスのアクティブユーザーは1700万人に上り、約10P(ペタ)バイトのユーザーデータがMicrosoftのクラウドに保存されているという。
公式ブログでは、Windows 8でのSkyDriveの3つの新機能について説明している。
現行のSkyDriveは、Webブラウザからskydrive.live.comにWindows Liveのアカウントでアクセスして利用するが、Windows 8ではMetroスタイルのSkyDriveアプリが提供される。このアプリは、2月29日に公開されるWindows 8のコンシューマープレビュー版にも含まれる。
SkyDriveアプリでは、Metroのユーザーインタフェース(UI)でSkyDriveのファイルを操作できる。
また、すべてのMetroアプリでファイルメニューからSkyDrive上のファイルを開いたり保存したりできる。テキストエディタなどのアプリでは、編集中のテキストの自動バックアップ先としてSkyDriveを設定することもできるという。
約5Mバイトのアプリをインストールすることで、Windowsエクスプローラやデスクトップ版のMicrosoft OfficeからもSkyDriveのファイルを直接操作できるようになる。例えば、SkyDrive上のファイルをPCのフォルダ内のファイルのようにドラッグ&ドロップで移動したりコピーしたりできる。
このアプリは、Windows Vistaおよび7でも利用できるという。アプリをインストールすると、SkyDriveはPC上の「SkyDrive」フォルダと常に同期し、フォルダでの変更はすぐにSkyDriveに反映される。このアプリでエクスプローラからSkyDriveに直接アップロードできるのは最大2Gバイトのファイルまで。
Windows Phoneには端末で撮影した写真を自動的にSkyDriveにアップロードする機能があるが、こうした写真を手軽にPCのデスクトップで表示し、PCにダウンロードできる。
SkyDrive上のファイルだけでなく、SkyDriveに接続しているPC内のファイルもSkyDrive経由でダウンロードできるようになる。SkyDriveにログインしているPCを、クラウドの一部として利用できるということだ。
Microsoftはこの機能を安全に利用できるようにするため、リモートPCへの接続で二段階認証を採用する。
なお、SkyDriveには現在、25Gバイトまで利用できる無料版しかないが、この公式ブログでは「容量の上限を解除する機能を提供する予定」に触れている。Microsoftは有料版の提供を計画しているようだ。
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