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Instagram、自傷行為を助長するコンテンツの投稿を禁止

» 2012年04月23日 10時34分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Instagramは4月21日(現地時間)、コミュニティーガイドライン(ユーザー規約)を改定し、自傷行為を助長するようなコンテンツを禁止すると発表した。

 摂食障害を称賛したり、リストカットや自殺を推奨するようなコンテンツを投稿したアカウントは、投稿された画像やハッシュタグとともに予告なく削除する。同社はユーザーに対し、そうした投稿を発見したら報告するよう呼び掛けている。ただし、自傷行為からの回復を目指す内容のコンテンツやディスカッションはその対象ではない。

 また、「thinspiration(ダイエットする気にするもの、の意)」「probulimia(過食奨励)」「proanorexia(拒食奨励)」といった自傷行為を助長するハッシュタグが検索できなくなった。今後のアップデートで、自傷行為を助長しないまでも関連するハッシュタグを検索すると、コンテンツを開く前に警告と、自傷行為や摂食障害について相談できるWebサイトへのリンクが表示されるようになる。

 米Facebookをはじめとするオンラインコミュニティーでは近年、こうした自傷行為を助長するユーザーやグループが増加しており、Facebookは昨年12月に自殺防止に関する取り組みを発表した。5月に株式公開するとみられるFacebookは10日、Instagarmを10億ドルで買収すると発表している。また、米Pinterestも3月に利用規約を変更し、自傷行為を助長するような投稿を禁止する条項を追加した。

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