Windows XPのサポートコストは、Windows 7の約5倍になる――。米Microsoftは5月24日(現地時間)、このような調査結果を紹介し、Windows 7に移行するよう企業に呼び掛けた。
この調査は、Microsoftの依頼により米調査会社のIDCが実施した。Windows XPとWindows 7の両方を使っている9社のエンドユーザー企業へのインタビューに基づいている。
MicrosoftはWindows XPのサポートを2014年4月8日に終了する予定で、企業に対し移行準備に入るよう度々呼び掛けている。IDCによると、2011年末時点で、家庭での利用を除くWindows PCにインストールされているOSの42%がWindows XPだったという。
IDCによると、Windows XP搭載PCの年間のサポートコストは870ドルと、Windows 7の168ドルの約5倍に上る。Windows XP搭載の古いPCを利用することで発生するユーザー生産性コストは、セキュリティ問題に起因するダウンタイムや再起動時間のロスで、例えば5年目のPCでは年額324ドルになるという。IDCは、Windows XPを使い続けることは、セキュリティリスクを高め、サポート問題を引き起こすだけでなく、コストの無駄遣いになっていると指摘する。
Microsoftのマーケティングディレクター、アーウィン・ビサー氏は公式ブログで、「IDCの調査によると、Windows XPからWindows 7に移行した企業では、3年間で投資回収率(ROI)が130%以上向上した。さらに、Windows 7は従業員の生産性を上げるだけでなく、今のうちにWindows 7に移行しておけば、Windows 8へのアップデートを円滑に行える」と語った。
この調査をまとめた白書(PDF)は、Microsoftのダウンロードセンターで入手できる。
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