ITmedia NEWS > 社会とIT >

ソニー株価、節目の1000円割れ 32年ぶり

» 2012年06月04日 15時02分 公開
[ITmedia]

 6月4日の東京株式市場で、ソニー株価が節目の1000円を割り込んだ。1000円割れは1980年以来32年ぶり。

 取引開始から990円(前営業日比23円安)の年初来安値を更新。一時は1005円を付ける場面もあったものの、軟調な市場の流れを受け、終値は996円(17円安)に沈んだ。

 終値ベースの時価総額は約1兆円。一時15兆円を突破した2000年のピーク時から14兆円が失われたことになり、パナソニックなど同業メーカーに加え、任天堂やヤフー、楽天を下回る

 4月に就任した平井一夫社長は「ソニー復活を象徴するような、世界中をあっといわせるような魅力的でイノベイティブな商品・サービスを市場に投入する」と宣言。「nasne」などソニー製品と連携する機器も登場してきているが、現状では将来が見えにくいという声は多く、株価の下落はそれを反映している。投資家はソニーに対する関心を失ってしまったようにも見える。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.