米Googleは6月5日(現地時間)、モバイルでMicrosoft Office文書を編集できるアプリを提供する米Quickofficeを買収したと発表した。
Googleは、Quickofficeの技術をGoogle Appsに統合することで、Google AppsでのMicrosoft Office文書のシームレスな編集機能を実現させる計画だ。
Quickofficeは1997年創業のテキサス州プラノに拠点を置く非公開企業。Microsoft OfficeのWord、Excel、PowerPointの文書をモバイル端末で閲覧できる無料アプリ(OEM版)と、編集もできる有料アプリを、iOS、Android、Symbian、webOS向けに提供している。180カ国の3億人のユーザーが同社のアプリをインストールしているという。有料版(スマートフォン版は1300円、タブレット向け高精細版は1700円)では、Officeのほとんどの機能をそのまま利用できる。
現在、米Microsoftによる公式のモバイル版Officeアプリは公開されていない。
Google DocsでもMicrosoft Officeのドキュメントを編集できるが、編集するには文書をGoogle Docs書式に変換してアップロードする必要があり、文書のスタイルなどを完全に保てないなどの問題がある。
両社の発表文には、今後Quickofficeのアプリの提供を継続するかどうかは明示されていない。Googleは発表文で「Quickofficeのチームとユーザーを歓迎する」とあり、買収発表後もアプリストアからのアプリ購入は可能だ。
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